「上山田温泉物語」 最終回 24・内湯送湯の開始
戸倉上山田温泉の旅館に当初浴室は無く、宿泊客は「戸倉温泉」「かめ乃湯」または1919年7月落成した「上山田温泉第2号浴室」を利用していた。
1921年、戸倉温泉の国楽館と笹屋の2軒に内湯ができたが上山田温泉では1922年、牡丹屋・ねづみや・荻原館・三好屋・へうたんや・更級館・亀屋・有田屋・佐久屋・上山田ホテル・舞鶴館の11軒に送湯が開始された。
1926年に昭和に変わると次第に東京のお客様が来るようになった。自炊も行われていた。食事はお伺い式といってその都度好みの品を注文したものだった。昭和10年(1935)頃までは保養の温泉・湯治の温泉であった。
今では旅館に温泉浴室があるのは当たり前。最近は温泉露天風呂付き客室もあるが、当初は旅館に泊まり共同浴場に出かけることが当たり前だった。
昨今は城崎温泉や道後温泉などのように、宿を出て町中を散策し共同浴場巡りをするような温泉の人気が再燃しているようだ。
現在、戸倉上山田温泉もまちづくり推進会議で温泉街を散策できるまちづくりが模索されている。
この連載も今回第24回となり、ここで一旦お休みを頂くことになりました。ご愛読ありがとうございました。
温泉でこんなことを聞きたいというような話題がありましたら編集室までご連絡ください。ある程度まとまりましたらまたそれに基づき記事を書いていきたいと思います。

(上)かめ乃湯(下右)かめ乃湯 2号浴室(下左)内湯浴室


