霞堤「大型土のう」の設置 千曲市水害復旧

霞堤とは堤防に開口部を設け、上流側の堤防の端を外側に延長して堤を重複させたものである。
洪水時には水をそこから遊水池に導き、本流の水位を低下させる効果かおる。戦国武将の武田信玄が考案したとされ、全国各地に存在する。

 今回の水害を受け、中地区などでは霞堤をやめ、堤防の切れ目を閉じる要望を出しているが、国は土地を掘削し容量を増やすなどの対策を施して遊水地とする「流域治水」の整備を進める方針で、現在全国109の水系で計画中という。

 この遊水地の整備計画は完成が令和9年度までのため、千曲市では水防活動の一環として9月、霞堤内に大型土のうの設置作業を行った。 設置場所は右岸の中・新田地区と左岸八幡地区。土のうは一袋の重さが約1.5トン、高さがlm万一~二段にし積まれる。通常時は農地や地権者のための通行スペースが確保されている。



大型土のう設置計画
発行元:千曲市復興本部(総合政策課)