屋代高校「哲学カフェ」 図書委員が語り合いの場を企画

読書週間にあたる10月28日、屋代高校では2年生の図書委員が中心となって、生徒たちによる語り合いの場「哲学カフェ」を初めて開いた。海外が発祥のこのミニ討論会は、車座になってお互いをニックネームで呼び合う決まり。サイコロ型のクッション(コミュニティボール)を回しながら、自分たちの感想を語る形式となっている。
 今回は付属中の生徒2人も加わり、11人が参加。海外の絵本作家の作品を題材に生徒たちが選んだテーマは 「自分らしごとに何か?」という難解なもの。最初はぎこちなかった会話も、様々な意見が出てくるうちに次第に熱を帯びていき、生徒らは約1時間にわたって自由に語り合った。終了後、企画した図書委員の生徒は「リハーサルを行っとか人数が多い分難しかった」と感想を話した。
付属中の生徒も先輩たちに混じり有意義な経験を得られたようだ。

 進行役を務めた綿内真由美先生は「この試みは答えがわからなくなったら成功。何かわからないのか気付いてばしい」と語った。同校の図書委員は「図書館だより」の発行などでも活動中。今後も新たな企画に取り組みたいとしている。