109年前にもあった大水害  『明治43年の洪』の記録を読む」より

屋代西沢書店で販売取扱中(1000円)

千曲市にも大きな爪痕を残した「令和元年東日本台風」。よく『100年に一度の災害』などという形容詞が使用されるが、実際に109年前に起きた千曲川の氾濫について詳細に記した歴史資料が残っている。
 千曲市屋代在住の郷土史研究家・鴇沢忠治さんは 「明治43年の洪(おおみず)」として語り継がれる明治期最大の水害記録を発掘。当時の埴科郡役所管内の被害状況を、公文書である『埴科水害誌』 『雨宮県(あがた)村誌』などから紐解き、現代のデータと照合した研究成果を一冊の本にまとめた。
 主に屋代地区を中心に構成した内容だが、生々しい証言や、洪水の描写が身につまされる。この千曲地域が如何に千曲川の氾濫と向き合つてきたかがわかる良書である。
 本書は自費出版の書籍だが、市内中央図書館などの郷土コーナーにも収蔵されており、閲覧することが出来るの被害状況を、公文書である『埴科水害誌』 『雨宮県(あがた)村誌』などから紐解き、現代のデータと照合した研究成果を一冊の本にまとめた。
 主に屋代地区を中心に構成した内容だが、生々しい証言や、洪水の描写が身につまされる。この千曲地域が如何に千曲川の氾濫と向き合つてきたかがわかる良書である。
 本書は自費出版の書籍だが、市内中央図書館などの郷土コーナーにも収蔵されており、閲覧することが出来る。