ちくま未来俳句(2)

 
選者 選者 光本苹果    (ホトトギス同人)

梅雨籠「みつを詩集」に嵌まりけり     英夫
虚子の忌や躓くだけに知る言葉     晴子
桜咲き人それぞれに節目あり     隆一
寺三つ杏花に埋石森の里     房子
たんぽぽのぽぽつと石につまづけり     有美子
姨捨の薪の積まれて虚子忌かな     厚子
緊張のピースサインの一年生     みき子
参道につづく坂道辛夷咲く     恵美子
遅霜に煙這わせる果樹畑     孝子
虚子の忌や庭に句帳を置き忘れ     一子
天をさす指より捧ぐ甘茶かな     く美子
 選者
遠郭公よき声渡り雨催ひ     光本


■「当季雑詠」 一句
■締切 毎月二十日到着分を選考し翌月号に発表致します。
■投句先 〒381‐0012千曲市桜堂521 ちくま未来新聞「俳句係」 電話・FAX026-214-7905