文化財探訪シリーズ 大池弁財天まつり(八幡)

文化財探訪シリーズ

大池弁財天まつり(八幡)

 千曲市の姨捨棚田の水源地である弁天清水で9月6日に大池弁財天まつりが行われた。まず千曲市西部土地改良区の役員が、普段は立ち入りできない弁財天の神域や清水を大池に流す水路わきの通路の除草、ご神木へのしめ縄張りなどの準備をする。その後、上池、中池の中間地から提灯に灯を点し、水路に沿って弁財天に向かい献灯と拝礼を行う。ただそれだけの簡素な行事であるが、水田耕作にとって最も大切な水源地のお祭りである(写真下・参照)。

 このまつりは曜日や天候に関わらず例年9月6日に行われている。ごつごつとした岩の上に草が覆いかぶさった水源地は、地面のそこかしこから清冽な湧水が流れ出し、水量も豊富。水温は1年を通して12℃ほどだ。見上げるような杉の大木が林立する水源地は神々しくさえ感じられる。道路やトンネルの開削による地下水脈の枯渇や、周辺の開発による水源地の汚染などによって豊かな水資源が損なわれることの無いよう祈りたい。