ちくまブックレビュー 『TURNS 2021年12月号 vol49』

『TURNS 2021年12月号 vol49』 第一プログレス刊

 「信州の魅力ってなんだろう?」

 この表現が正しいのかわかりませんが、千曲市はワーケーションのメッカとして知られるようになりました。年4回開催される千曲市ワーケーションウェルカムデイズでは、常に旬な話題や取り組みなどで、毎回新たなつながりを作りながら日本全国の架け橋となっています。

 今回紹介する雑誌「TURNS」では、地方複業について特集されています。この中で千曲市の取り組みについても大きく取り上げられ、仕掛け人である株式会社ふろしきやの田村さんと一般社団法人信州千曲観光局の山崎さんが仕掛け人として取材されています。複業とワーケーション。一見すると相反する言葉にも見えますが、ワーケーションを通じてつながりを作ることで、新たな事業創出のきっかけとなり、複業としての価値が付加されていくのです。

 TURNS(ターンズ)は、日本の「地域」をテーマに「ローカルで暮らす魅力」から「地域で生きるための知恵」地域や移住に関心のある人はもちろん日本各地の衣食住や仕事、ライフスタイルに至るまで地域を知ることができる隔月刊の雑誌です。毎号全国の自治体をはじめ法人から個人まで、さまざまな取り組みが紹介されており、地域活動を考え実行する上で大変参考になります。雑誌以外でのメディアコンテンツも充実していますので、これを機会に一読してみてはいかがでしょうか?(文:田中一樹)

 価格800 円(+税)

 屋代西沢書店ほか県内書店で発売中。