ちくま未来俳句  選者 光本苹果

ちくま未来俳句

 選者 光本苹果

南天も門松に差す自分流               のり子

鳥たちのけふ生きるため実南天            遊耳

空青き田毎の雪や千曲川            英夫

冠着の峰朝焼けて雪赤し            弘之

俳句にて余白を埋める初日記            晴子

着脹れて百円バスを狭くせり            房子

絵馬札の異国の名前冬ぬくし             有美子

寒晴れや惜しまれて去る名力士            隆一

嫁が君集ふ家族の十二人           みき子

初電車城下町までゴッホ展           恵美子

切りすぎし爪に冬日のあたたかし            一子

悠久の国見の古墳初日の出           く美子

■「当季雑詠」一句

■締切 毎月二十日到着分を選考し翌月号に発表致します。

■投句先 〒387‐0012千曲市桜堂521 ちくま未来新聞「俳句係」 電話・FAX026‐214‐7905