ちくま論説さらはにズム

ちくま論説さらはにズム

▼ここに一冊の本がある。「日本を出て、日本を知る」(アメージング出版)。著者の坂本龍太朗さんは1986年の岐阜県高山市生まれで、千曲市(旧更埴市)育ち。30年の半生を、常に挑戦し続ける熱い思いで赤裸々に語っている。日本人が日本人として、これからの時代を生き抜くヒントが、特に未来を目指しして羽ばたく若い人たちにとって人生の指針ともなる指南書である。

▼坂本さんは地元の屋代小学校、屋代中学校、屋代高校に学び、その頃からチャレンジ志向が旺盛、家庭環境もオープンで、自主自立の精神が育まれたという。また、自宅に外国人受け入れのための「ホームステイ部屋」があって、国際感覚が芽生えたり、コカリナ合奏団に参加など、ボランティア活動を母親と共にしたりで、早くから自由奔放な行動力が備わっていった。

▼10年前に坂本さんは、ポーランドでワルシャワ日本語学校を設立。現在も学校経営者として、また日本語教師の立場として、いかに世界平和に貢献できるのかという崇高な目標に向かって活躍している。

▼そんな折にロシアのウクライナ侵攻が起こった。今、坂本さんは、マスコミなどで報道されているようにウクライナの避難民の受け入れに、甲斐甲斐しく孤軍奮闘している。旧知の仲間、企業の皆さん、関係者らが、すでに支援金を募ってサポートしつつあるが、36歳の千曲市のホープ・坂本龍太朗さんに、千曲市民の皆さんの温かいご支援を!