稲荷山祇園祭 神輿を新調

稲荷山祇園祭 神輿を新調

 千曲市の指定無形民俗文化財に指定されている稲荷山祇園祭。その神輿が157年ぶりに新調され、神事とお披露目式が執り行われた。

 稲荷山祇園祭は享保18年(1733)からおよそ290年もの歴史を誇り、日本遺産「月の都 千曲」を構成する文化財の一つとなっている。神輿は弘化年間の善光寺地震の際火災で焼失。慶応元年(1865)に新調されている。近年老朽化によるきしみや がれが目立ってきたため、3年前に委員会が組織され、議論の結果新規製作が決定した。神輿の製作は栃木県の㈱宝珠堂に発注し、日本に数名しかない神輿師といわれる伝統工芸士が手がけた。神事に引き続き公民館で行われたお披露目式では宝珠堂の神輿師・小川政次氏のほか、高額寄付者らに感謝状が贈られた。

 稲荷山祇園祭本番、第三日曜日の17日には稲荷山町内を新しい神輿が渡御。新型コロナ感染防止対策で規模を縮小し、トラックに載せられて各地区を練り歩いた。

神輿渡御(7月17日)

新調神輿神事(6月25日)