アートまちかど講演会「月の都に魅せられて」

アートまちかど講演会「月の都に魅せられて」

 2年間にわたりアートまちかどで開催された「月の都 千曲」最終章に合わせて、特別講演会「月の都に魅せられて~白が紡ぐ日本の美 さらしなの美」が7月31日に開催された。講師はさらしなルネサンス会長で、本紙に「思いを形に 夢咲く文」を連載中の大谷善邦さんが務めた。

 講演では古くから藤原定家、豊臣秀吉、松尾芭蕉、小林一茶など有名人が歌に詠んできたさらしなの里の魅力を紹介。また、今回展示された倉島丹浪画伯の屏風絵「姨捨山」の解釈から、さらしなが心を浄化させる若返りの里だったと分析した。そのほか「春の小川」などの唱歌には「さらさら」といったさ行・ら行が多く使われていることから、「さらしな」の言葉に秘められた日本人の美意識を読み解いた。