さらはにズム ちくま論説

さらはにズム ちくま論説

 「雨宮 御神事踊り 豊作祈願」。これは20年前千曲市合併記念に発行された「千曲かるた」の読み札、「あ」の文句です。当時、更埴市民新聞のメンバーが「千曲かるた」の創作を市へ提言し、教育委員会が中心になって出来上がったもの。付録の巻頭に、「千曲かるた制作にあたり」と題したすてきなメッセージがあるので、紹介します。

▼「千曲かるた」は平成16年度の合併記念事業として計画されました。「かるた」を通じてふるさとを見つめ、郷土を愛する心を育んでもらうことを目的としています。千曲市は誕生したばかりの新しい市です。これまでは隣同士だった更埴・戸倉・上山田ですが、合併したら、実はお互いをよく知らない、という事に気付かれた方は多いと思います。郷土を愛する心を育むためには、まず郷土を知ることが必要です。「かるた」なら遊びながら郷土のことを学ぶことができます。しかも大人とこどもが一緒になって遊べます。読み札は、市内外から募集し、制作を進めて行くと、千曲市は本当に素晴らしい「宝物」がたくさんあるまちだな、ということがわかりました。「千曲かるた」は実は千曲市の宝物をたくさん詰め込んだ、「紙の宝箱」だったのです。

▼今年は千曲市制20周年。令和8年度までの「第3次千曲市総合計画」では、千曲市の将来像を、「人をてらす 人をはぐくむ 人がつながる 月の都~文化伝承創造都市~」と意義付け、今まで築き上げられてきた文化を次代に伝承し、新たな文化を創造するまちを目指すと言う。

「千曲市の 東西結ぶ 橋六つ」。「千曲かるた」の読み札「ち」の句です。年の初めに千曲市の未来を考えてみませんか!