ちくま論説

ちくま論説

▼信州ブレイブウォリアーズの運営会社・信州スポーツスピリットが千曲市から移転した。事務所は長野市川中島の新オフィスへと移った。屋代駅前通り商店街の旧事務所には今後ユース組織の別法人が入る予定だという。▼奇しくも埴生地区では昨年末から年初にかけて快活CLUB(ネットカフェ)、コート・ダジュール(カラオケ)のチェーン店が相次いで撤退。いずれも長野市内の別店舗への統合とのことだ。今回の決定は信州スポーツスピリットとしても止むに止まれぬ判断であったと信じたいが、千曲市民としては何ともやり切れない思いがする。▼背景には2026/27シーズンから始動する新リーグ構想の影響がある。観客動員や財政力などクラブ側に求められる水準は格段に厳しくなる。アリーナの整備も小規模自治体ではサポートするのは困難だろう。Bリーグは将来構想で「クラブが地域課題解決や地域活性に貢献できる存在になること」を目指すとしている。クラブと地域が支え合い、地域を元気にすることを理念に掲げていた筈だ。応援し続けてきた小さな市は切り捨てられてしまうというのだろうか。地域密着とは一体何なのか、是非Bリーグの島田チェアマンに問うてみたい。(W・S)