電話でお金詐欺〈特殊詐欺〉被害防止のダミーカードを店頭に設置

 電話でお金詐欺〈特殊詐欺〉被害防止のダミーカードを店頭に設置

 未払い料金の請求や、パソコンのウイルス感染を装い言葉巧みにお金をだまし取る「電話でお金詐欺」。長野県警では新たな対策として、電子マネーのダミーカード設置の試みをスタートさせた。

 「架空請求」や「サポート詐欺」では、コンビニエンスストアなどで高額の電子マネーを購入させて金をだまし取る手口が多いことから、県警があらかじめ偽物のダミーカードを作成。カードには「有料サイト未納料金お支払い専用」や「ウイルス感染除去専用カード」など、だまされた人が手に取りやすい表記になっており、このカードを窓口に持ってきた場合は、店側で詐欺を疑い声掛けをして警察への通報を行うというもの。

 これは福井県で始まった取り組みで、被害防止に効果を上げていることから、長野県警でも導入を決定。県内で初めて千曲市内の協力を得たコンビニ店に設置することになった。

 設置初日の6月10日にローソン更埴埴生店を千曲署の村澤署長らが訪れ、依頼と防犯指導を実施した。設置店舗は同店のほかファミリーマートやセブンイレブンなど市内の7店舗(6月17日現在)で、電子マネーカードのコーナーに置かれる。村澤署長は「協力してくれる店舗を増やしていきたい。実際にこれで被害防止の報告があれば」と期待を寄せた。

ダミーカード