高校再編問題 屋代南・松代・更農 第三回懇話会開催 学校改革事例の講演
６月10日に長野市篠ノ井で第３回「長野千曲総合技術新校再編実施計画懇話会」が開催された。今回の中心は鳴門教育大学大学院の藤村裕一教授による講演。教育再生実行会議の委員などを務めた藤村氏は関わった高校の先進的な取り組みを紹介した。反対に学校改革での失敗事例について「最後まで譲らない狭い各地域のエゴ」や「生徒を二の次にし地域の大人の都合を優先すること」などと論じた。講演会後には質疑応答や意見交換が行われ、構成員が発言した。
一方で会議後、千曲市から傍聴に訪れた市民からは「現状が良くないから技術新校を創るというが、好立地にあり生徒も活躍している屋代南高校のどこが問題だというのか。前提がおかしい」という厳しい声も聞かれた。また、会議冒頭で千曲市の小松教育長から５月18日付の信濃毎日新聞で報じられた「高校再編案の基準見直し」について詳細な説明を求める要望が出され、意見交換終了後に県教委の職員が現状の説明を行った。次回第４回懇話会からはグループ討議で懇話会の構成員から学校像等についての意見が交わされる（８月予定。会場・千曲市）。
