290年の歴史絵巻 稲荷山祇園祭 

290年の歴史絵巻 稲荷山祇園祭

 稲荷山の夏の風物詩、稲荷山祇園祭が執り行われた。治田神社社史によると稲荷山祇園祭の由縁は享保18年(1733)、京都祇園より厄神宮牛頭天王社を勧進したものと伝わるといい290年以上の伝統を誇る(千曲市指定無形民俗文化財)。

 7月12日に治田神社境内で「天王下し」の神事が行われ、13日は宵宮の神輿渡御と勇獅子が町を巡行。一昨年新調された神輿は絢爛な輝きを放ち、稲荷山の夜の街を練り歩いた。この日は、チアダンスの演技なども行われた。翌14日の本宮の神輿の全町渡御は雨の降りしきる中で挙行された。そのほか稚児行列のほか、千曲さざなみ太鼓や金管バンドも演奏を行った。

 今年は治田町区が祭りを取り仕切る当番町。今年度より当番町以外も神輿が担げるように変更された。須佐之男命を祭神とし、疫病退散を祈る伝統の祇園祭は盛況の内に幕を閉じた。

神輿巡行(7月13日)

勇獅子(7月14日)