千曲市長選挙迫る 現職小川氏と新人洞田氏の一騎打ちか 10月20日告示 10月27日投開票

千曲市長選挙迫る 現職小川氏と新人洞田氏の一騎打ちか 10月20日告示 10月27日投開票

  二期目を目指す現職の小川氏  千曲市長選挙まであと五十日余り。

現職の小川修一氏(56)が7月に出馬の意向表明をしたのに続き、新人で元千曲市経済部長の洞田英樹氏(60)も市長選出馬の意志を明らかにして、市長選は現職と新人の一騎打ちの様相を呈してきた。

 現職の小川氏は現在一期目。千曲市議、長野県議を経て前回2020年の市長選で「千曲市を変える」をスローガンに現職の市長を破り初当選した。自らの市政運営について小川氏は「それまでの千曲市は停滞感が溢れていた。前市政で動かなかった事業を確実に進めてきた」と、公約に掲げていた大型商業施設誘致の見直しや上山田戸倉出張所の設置を実現したと語る。また、「地域間のバランスに関しては常に考えている」として、戸倉駅のエレベーター設置やトイレの改修の実現などを挙げた。二期目への抱負としては「インフラ整備は着実に進め、八幡地区の道の駅建設や温泉街のまちづくりなどに取り組みたい」と展望を述べた。

 そのほか重視する課題は子どもの教育で「福祉医療給付金の対象範囲も18歳以下まで拡大した。若い世代を大事にしたい。教育に力を入れていく」と話す。9月議会の閉会後に出馬会見する意向。

元経済部長の洞田氏も立候補へ

 一方、新人の洞田氏は稲荷山の出身で旧更埴市役所入庁後、都市計画課や総合政策課、建設課などで勤務。「大池市民の森」の立ち上げのほか「千曲市サッカー場」や「竹林の湯」の建設にも関わった。近藤市長時代にはプロバスケットボールチーム・信州ブレイブウォリアーズ(当時bjリーグ)の誘致を進めた中心人物の一人。8月9日に市役所を退職し28日、市内で出馬会見を行った。出馬を決めた理由について洞田氏は市職員の退職者が増加していることを挙げ「若い職員が辞めている。モチベーションが下がっていて、何とかしなければ疲弊してしまう」と危機感を訴えた。自身も部長職を務めた最後の2年間は「閉塞感があり一番後悔の残る期間だった」と語る。洞田氏は「行政は人が作るもの。元気な職員がいなければ元気な市にはならない。内部にいた自分だからこそ出来るのではないか」と語る。また、自身が計画策定に関わった新戸倉体育館について「自主財源を確保し稼げる施設に。ハンドボールコートは2面を設置」と唱えている。

 なお、小川氏、洞田氏以外に現時点では他に目立った立候補の動きはない。【市長選特集・第5面】

小川修一氏

小川修一氏

洞田英樹氏

洞田英樹氏