どうなる 高校再編 屋代南高校 県教育委員会が第3次案を提示
多部制・単位制の提案は採用されず
長野県教育委員会が5月24日に県立高校の第2期再編(第3次案)を公表した。そのなかで旧第4通学区は屋代南高校、松代高校、更級農業高校の3校を統合して「長野千曲総合技術新校(仮称)」に再編。松代高校を普通科とする計画が提示された。総合技術新校のキャンパスをどこに置くかなどは現時点では未定だ。
発表直後の定例記者会見(30日)で小川市長は、屋代南高校の存続に向けた取り組みについて問われ、自身が会長を務める民間団体「屋代南高校を発展させる会」から意見を聞いて活動していく意向を示した。同会には市長、教育長のほか、屋代南の同窓会長や商工会議所、商工会、県議、市議等のメンバーが参加。昨年9月には県庁を訪問し、原山県教育長(当時)に屋代南の学校転換についての提案・要望書を提出している。6月定例会でも屋代南高校の存続についての一般質問が複数の議員から出た。小川市長は旧第4学区の地域協議会では特定の高校名を出して発言することは出来なかったことから「これからが運動のスタートだと思っている」と語った。
さらに「多様な学び場として屋代南高校の存続は私の願いでもあり、多くの千曲市民の強い願いでもあると思う」として「同じ場所に学びの場が残るよう県に働き掛けていく」と千曲市にキャンパスを存続させる決意を示した。なお、県教委では2030年3月を高校再編の目標時期に据えている。
屋代南高校正門(屋代第1区)