ねずみ大根と小森茄子 伝統野菜のコラボ給食事業 坂城中学校

ねずみ大根と小森茄子 伝統野菜のコラボ給食事業 坂城中学校

坂城町では学校給食を通じて地元食材の地産地消を推進している。7月14日には坂城中学校で「ねずみ大根」と長野市篠ノ井の「小森茄子」を使った特別メニューを提供。2つの伝統野菜のコラボ給食事業を実施した。

 小森茄子は県の「信州の伝統野菜」に認定されている長野市篠ノ井を中心に栽培されてきた丸ナス。外見は通常の丸ナスより一回り大きく、表面の色が濃くてトゲも鋭い。果肉の密度が高く、肉厚なのが特徴だという。だが、近年は生産が減少し、生産者が1人しかいなくなったため、更級農業高校がプロジェクトを立ち上げて去年から栽培を始めている。今年は新たに坂城町に農場を持つ大寿農園が更級農業から苗木の提供を受けて栽培。初めて収穫された小森茄子をこの日の給食に提供した。

 坂城中での給食事業当日には更級農業高校施設園芸科の生徒が来校し、各教室で小森茄子の生産拡大の取り組みについて説明。一方、坂城中の給食委員がねずみ大根について発表した。

 献立はねずみ大根の切干を使った味噌汁と和え物に、小森茄子と信州豚の甘辛など。坂城町食育・学校給食センターの小椋理恵さんによると、小森茄子は形が崩れないよう大きめに切ったという。坂城中の生徒からは「小森茄子のことは知らなかった。柔らかくて美味しい」と好評だった。

更級農業高校の生徒も一緒に試食 コラボ給食メニュー (ねずみ大根は秋の収穫のため切干を使用)