ポリネコ!CHIKUMA 中学生が市長と教育長に提案
千曲市の住民参加システム「ポリネコ!CHIKUMA」を活用して、屋代中学校の生徒が市長と教育長に学校生活に関わる提案を行った。屋代中では昨年制定された「こども基本法」を学ぶなかで、様々な意見がGIGAスクール端末から寄せられた。生徒たちは1年前からグループワークを重ね、教師やポリネコ運営会社・ハンマーバードの岩田崇さんの協力を得ながら意見をまとめあげた。
代表の生徒たちは6月18日に市役所を訪問し、小川市長と小松教育長に面会。それぞれの提案内容について説明した。屋代中から出されたのは「校内への自動販売機の設置」「体育の後などの移動授業でのジャージ着用の許可」「必要に応じ校則を生徒たちの意見を伝えられるよう改正したい」という3件の提案。3年生の澤田知也くん、田中大賀くん、髙木結衣さんはしっかりと自分たちの言葉で理由やメリットについて発言。学校側から出された懸念事項についても紹介して対応策の説明を行った。澤田くんは自販機の設置について熱中症対策や災害時の避難所での活用などの利点を挙げたほか、中学校スポーツ振興推進費の活用など費用面での具体策も示した。髙木さんはポリネコのなかに中学校専用ページを設けることも要望した。現在千曲市ではこどもまんなか社会の実現に向け、子どもの声に応える環境づくりを進めており、小川市長は「まず屋代中をモデルにやってみて、他の中学校に広げることも考えられる」と前向きな姿勢を示した。

提案を行った生徒と市長・教育長の記念写真