今月のちくま百景 雨宮坐日吉神社 御神事(雨宮)
三年に一度執り行われる国の重要無形民俗文化財・雨宮坐日吉神社御神事。前回の2020年は感染症の拡大により中止となり、今年6年ぶりに開催された。今回は規模を縮小して神輿渡御や早回り、斎場橋での橋懸かりなどを取り止め、境内での御神事踊りを中心に営まれた。
まず始めに猿田彦の面を付けた「御行司」が行列の先頭を練り歩き(写真・大)、次いで農作業の所作を表す「御鍬」を取り囲むように「六大神」(社宮神、飯綱神、相丞神、供相丞神、左大臣、右大臣)が舞を踊る。「御鍬」の脇では子どもによる「児踊」も行われた。(写真・小)。更に「六大神」の外側には宝珠獅子など4体の「獅子」が控えた。
祭りの最後には獅子の「化粧落とし」があり、多くの見物客が御利益を求めて獅子のたてがみをはぎ取っていった。