令和7年所蔵展 原始~開館30年のあゆみ展~ 長野県立歴史館

令和7年所蔵展 原始~開館30年のあゆみ展~ 長野県立歴史館

 昨年11月に開館30周年を迎えた長野県立歴史館で令和7年所蔵品展「原始~開館30年のあゆみ展」が現在開催中。旧石器時代から縄文時代、弥生時代、古墳時代までの約3万6000年間の長野県内の出土品が展示されている。一般公開前の3月14日にはオープニングセレモニーが開催された。

 今回は所蔵品の中から長野県全域の出土品を展示。外部から借りたものも含め47の遺跡から重要文化財が9点、県宝2点が公開される。歴史館総合情報課の町田勝則さんは県北部の千曲川流域と、南部の天竜川流域の比較に注目してほしいと話す。「縄文から弥生時代では米作りの文化が全く違う」といい、農耕に使う道具も南北で異なる。やがて古墳時代に入り中央集権化が進むにつれて、地域的な独自性は失われていったとみられている。

 このほか小展示室ではこれまで館に寄贈され、企画展で展示されていなかった考古資料を初公開。過去の企画展のポスターや図録も陳列している。期間は6月15日まで。

長野県内の有名な考古資料が一堂に会した