信州歴史的まちなみフォーラム 2025 in稲荷山
10月19日、稲荷山地区で「信州歴史的まちなみフォーラムin稲荷山」が開催された。県内の歴史的な街並みを活かしたまちづくりを進めている団体で構成される「信州歴史的まちなみフォーラム」では毎年各地でまちなみ見学会やフォーラムを開催している。今年は特定非営利活動法人・稲荷山蔵の会などが主催し、午前中に稲荷山の重伝建地区をボランティアガイド楽知会のメンバーが案内して歩いた。普段は開放されていない個人宅の内部も今回特別に公開され、80人近い参加者が「蔵の町」を散策した。
午後からは稲荷山公民館でフォーラムを開催。冒頭に箏の演奏に合わせて稲荷山の史跡や名所をまとめたスライドが上映された。その後来賓の祝辞に続いて講演会が催された。長野県立歴史館特別館長の笹本正治さんは千曲市内の建築物や祭祀、古文書など重要文化財の数々を解説し、その伝承を訴え「稲荷山は別格。地区住民はもとより全市民的な理解と協力が必要」と呼びかけた。
県立歴史館・笹本特別館長の講演「地域の宝物の認識と保存」

