千曲市・坂城町などで講演会や式典 ウクライナ支援の継続を呼びかけ 千曲市出身 坂本龍太朗さん
(ワルシャワ日本人学校校長)が一時帰国
ポーランドでウクライナの避難民を支援している坂本龍太朗さん(39)(千曲市出身)が一時帰国し、郷里の長野県をはじめ日本各地で支援を呼び掛ける活動を行った。1月10日には坂城町中心市街地コミュニティーセンターで「ショパンの国ポーランドを知ろう」と題した講演会を開いた。
2024年10月に坂城町とポーランドのツェレスティヌフ郡が「フレンドシップ協定」を締結した。その協定の締結に大きな役割を担った坂本さんに、同国を語ってもらおうと町国際交流協会が企画した講演会に、100人を超える聴衆が集まった。
ショパンの生きた(1810~49)時代は紛争が続き、母国ポーランドが消失する。ショパンは1830年にワルシャワを去りウィーンへ、そしてより自由を求めパリに渡り音楽活動に勤しんだ。パリで活躍していたショパンについて坂本さんは「民族を誇り、心はポーランドに残っていた」と説明した。ショパンの残した曲「革命のエチュード」は、今でもポーランド人の不屈の精神を奮い立たせる音楽となっている。
坂本さんはウクライナに触れ「自国のことは自分たちで決め、自分たちで守る」とする不屈の精神の気概を持っていると評した。戦争が長く続き、多くの子どもたちが犠牲となっている。「日本の子は未来を夢見るが、ウクライナの子はゆっくり寝たい、学校に行きたい」が儚い夢で、死と隣り合わせにいる。
「平和を希求し、子どもたちを救う努力をするのが大人の役割だ」と指摘した。ポーランドに避難する人も多くいるが、母国語を話せない子どもが存在する。坂本さんは「ポーランドでウクライナの子どもたちの精神的な居場所を作りたい。物資だけでなく精神的な支援も必要」と訴えた。
講演後、坂本さんを歓迎しようと町内の3つの小学校から集まる「さかきハッピーブラス」の29人による金管バンドが、上手く楽しい演奏とダンスを披露し会場は大いに盛り上がった。
千曲市から来た松田祐子さんは「ウクライナの子どもたちを助けている坂本さんの頑張りに共感している。この先も支援し続けます」と話していた。

講演する坂本龍太朗さん

さかきハッピーブラスによる演奏
※坂本さんが今回の一時帰国で講演会を行った自治体は以下の通り
- 1月8日 長野県小布施町
- 1月9日 長野県長野市、千曲市
- 1月10日 長野県小布施町、坂城町
- 1月12日 長野県茅野市
- 1月13日 高知県香美市
- 1月14日 愛媛県松山市
- 1月15日 広島県広島市、東広島市
- 1月16日 岐阜県多治見市
坂本さんからの活動報告(一部)






千曲市役所を表敬訪問 これまでの支援に感謝
坂本龍太朗さんは1月6日に千曲市役所を表敬訪問し、小川市長にこれまでの千曲市からの支援への感謝とウクライナの現状についての報告を行った。坂本さんは既に4年が経過したウクライナ戦争の現状について「学校に行きたくても行けない子どもたちがいっぱいいる。決して他人事ではなく千曲市の子どもたちにも自分事として考えてもらいたい」と訴えた。また、ウクライナの人たちから贈られた感謝の思いを表す旗を小川市長に手渡した。
小川市長との面会 (1月6日)

