姨捨の棚田を照らす小水力発電
自然エネルギーの地産地消へ
6月は国が定めた「環境月間」に当たる。
千曲市でも各地で太陽光など再生可能エネルギーの活用が盛んに進められている。
棚田で知られる姨捨地区には横沢川の豊富な水量を利用した小型の水力発電システムが稼働中だ。
これは産学官の協力プロジェクトで、稲荷山で電気設備の設計を手掛けるフジオカ電機株式会社が信州大学、千曲市と連携し、2017年に設置された。発電効率の良いマイクロ水力発電装置は国内に製造できるメーカーが無く、社長の藤岡忠さんが方々搜して、韓国のメーカーに発注したもの。
高低差8m、48mの導水管を通して流れ出る水で水車を回し、最大2KW発電することができるという。
発電した電気では、周辺に設置した照明が24時間明かりを灯しているほか、ライブカメラの電力も供給。発電機のすぐ横には見晴らしの良い空きスペースがあり、イベントなどに使っている。催事の際には使用電力をまかなうことも可能だ。
藤岡社長は今後、改良を加えて2号機を大池方面で設置したいとのことで、候補地を調査中と語っていた。