屋代南高校の存続を求める署名活動、千曲市で展開
長野県千曲市に位置する県立屋代南高等学校の存続を求め、千曲商工会議所と戸倉上山田商工会が中心となり、署名活動が開始されました。この活動は、県教育委員会が進める高校再編計画に対し、地域の声を反映させることを目的としています。
背景
少子化の進行に伴い、長野県教育委員会は県立高校の再編計画を進めています。千曲市内には屋代高校と屋代南高校の2校が存在しますが、計画では屋代高校の普通科を存続させ、屋代南高校の普通科を廃止し、ライフデザイン科を更級農業高校や松代高校商業科と統合して「千曲総合技術新校」(仮称)を設立する案が示されています。
地域の反応
この計画に対し、地元からは「地域の意見を無視した統合計画」との批判が上がっています。署名活動を主導する千曲商工会議所副会頭の矢島隆生氏は、屋代南高校の普通科とライフデザイン科の存在意義を再評価し、学校全体の存続を強く求めています。
今後の展開
署名活動は、長野県知事と県教育委員会教育長に対する要望書の提出を目指しています。また、清泉女学院大学が千曲市に農学部の新設を計画しており、屋代南高校のライフデザイン科との連携も検討されています。これにより、地域の発酵産業や醸造業との協力が期待されています。
最新のお知らせ
2024年9月3日、千曲市役所で第4回「長野千曲総合技術新校再編実施計画懇話会」が開催されました。この場で、地域住民や関係者からの意見が交わされ、県教育委員会は引き続き地域の声を聴く姿勢を示しています。