屋代地区と屋代駅前商店街の活性化のために千曲市の街づくり「未来図」
2024年、辰年の新年にあたり、しなの鉄道の屋代駅を中心とする千曲市の屋代駅前商店街通りと交差点から県道白石・千曲線が通る須須岐水神社あたり屋代の本町、中町、横町、高見町、下横町からの「未来予想図」を描いてみた。
この地域は現在、県立屋代南高校の再編問題、八十二銀行と長野銀行の屋代支店の統廃合、屋代駅前の一部のテナントビルの変化、国道18号線沿いの長野日本デルモンテ長野工場の撤退などによって街が大きく変わろうとしている。
現在の日本は世界一、安全で安心できる国のひとつ。それはこの千曲市でもいえる。特に、しなの鉄道屋代駅の駅前通りは、かつて食堂、中華そば、居酒屋、パチンコ店をはじめ喫茶店、フルーツ販売店などが並んで、杭瀬下の交差点までに12年前の2012年は百近くのお店でにぎわっていた。※9面「屋代駅前ふれあい通りにぎやかマップ」参照
須須岐水神社から屋代駅に向かう県道白石・千曲線に沿いにも五十店ほどの商店があった。雑貨屋、衣料品、お茶を売る店、お菓子屋、饅頭、煎餅、魚屋、八百屋、雑貨、文房具店、町中華、すし屋などが軒を連ねていた。銭湯も屋代には二軒、桜堂には一軒あり、風呂好きが集った。
それが今や屋代駅前商店街は四十店余りとなり、県道沿いの屋代地区は理容室、美容室、雑貨店、酒屋など十数軒となった。人口減少というよりも、人がいなくなっている。空き家が更地となったところもある。
◆「ヘルスセンター」から「ヘルシーロード」に
戸倉上山田には白鳥園、戸倉国民温泉、万葉超音波温泉、瑞祥など日帰り温泉が7つあるほか、温泉街にはかつてほどではないが、湯元の温泉旅館のほか、足湯などもある。「お湯好き」にはいつでも入れる「銭湯」が近くにある恵まれた環境だ。
それに対して、屋代、埴生地区にはいまや銭湯は一軒もない。県道が拡幅工事がされる前には、屋代の本町に「君が湯」、横町に「錦の湯」、小島に「草の湯」、桜堂には「桜の湯」があったが、今は閉じた。
一昨年屋代5区・6区に建設された環境エネルギーセンターの余熱利用施設「Re SPAシンコースポーツ」には小規模なお風呂があり大人気だという。やはりこの地区に欲しいのは、お年寄りや、家族連れも若者も誰もが集う「銭湯」、できたら「スーパー銭湯」だ。
現在、この地域はクリニック、デンタル、整骨院、そして薬局がそろっている。この強みを生かさない手はないだろう。千曲中央病院がある杭瀬下の交差点周辺から屋代駅前通り、そして県道白石・千曲線(県道392号線)の屋代駅前交差点を北に向かうとホテルルートイン更埴の隣には、鴇沢眼科の新診療所が建設中である。さらに、この通りは、薬局が複数ある。歩道も広くなっている。
この道路沿いの「街灯」は暗すぎる。もっと明るい街灯に変えて、ウォーキングをしやすい設備(ベンチや距離を示すマーカーなど)を整えたうえで、「リハビリテーションセンター」を備えた「健康センター」ができれば、「あんずヘルシーロード」(仮称)は想像の「未来図」ではなく、格段と実現に近くなってくる。
屋代駅前通り
屋代南高校
デルモンテ工場
屋代駅
撮影・提供/株式会社 峰村電気商会