旧唐木田邸が解体(屋代) 

旧唐木田邸が解体(屋代)

 更級郡屋代町(現・千曲市屋代)出身で、昭和20年代に衆議院議員を務めた唐木田藤五郎氏の旧邸がこの夏取り壊された。実業家で国政の世界に転じた唐木田氏は戦後の中央政財界との関係が深く、旧邸宅には大臣経験者なども訪れていたと伝わる。長らく邸宅は空き家となっていたが、今年行政手続きが進み、土地整理の工事が始まった。

 若い頃唐木田氏の東京邸に住み込み知遇を得たという板橋区長野県人会会長代理の米川幸雄さん(中野市出身)は、いまも帰郷の際は必ず屋代の墓所をお参りするという。取り壊しの報に「初上京時、屋代の唐木田先生のお宅にご挨拶に伺った。あの邸宅は私の原点」と往時を懐かしんだ。

取り壊し直前の旧唐木田邸(屋代)

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唐木田藤五郎氏 衆議院事務局『衆議院要覧』

(1897―1968)