県内外の寺社の文化財を修復 智照院 長谷川高隆さん

県内外の寺社の文化財を修復 智照院 長谷川高隆さん

 天台宗智照院(屋代)副住職の長谷川高隆さんは文化財修理の技術者で僧侶の仕事と並行して仏像の修復を手掛けている。長谷川さんのもとには県内外の寺社から仏像・神像の修復や調査の依頼が絶えない。過去には諏訪大社ゆかりの「諏訪大明神本地仏 普賢菩薩騎象像」の修復も手掛けた。欠損した仏像は元の写真が残っていない場合も多く、現存する同時代の仏像等を参考に復元していくという。

 長谷川さんは東京の大学で仏教学を修める傍ら文化財修復について学び、卒業後埼玉の工房に勤務。8年前、Uターンして郷里に戻った。仏像修復を通じて「各地域で何が受け継がれ大切にされてきたのかを学び、後世に伝えていきたい」と語る。

■長谷川さんが出演された諏訪大社の祭礼を追ったドキュメンタリー映画「鹿の国」が現在公開中【上映館】長野相生座ロキシー/上田映劇ほか

■特別展「ハッケン!上田の仏像」講座「修復の現場を知る~ハッケン!地域のほとけさま」2月22日(土)13時~16時半/講師・長谷川高隆【会場】上田市立美術館(事前申込)

長谷川高隆さん

(信濃仏像修復所代表)