第1回 ふれあいセミナー  男女共同参画セミナー 講演会「今、なぜ瞽女なのか」


6月18日、千曲市役所301会議室で瞽女(ごぜ)ミュージアム高田事務局長の小川善司さんの講演会が開催された。
 瞽女の語源は女性白拍子の「御前」からきているとされる。彼女たちは年間300日も三味線で歌いながら農村部を旅して回った。盲目でありながら懸命に生きる姿に山村の人々は励まされてきた。越後の高田瞽女は上越から千曲川上流部まで歩いていて、千曲市周辺にも逸話が残されている。
 養蚕が盛んだった信州では蚕の育ちが良くなるよう蚕室に瞽女の使った三味線の糸を垂らしたりして重宝してきたといわれる。小川さんは「当時、地域社会全体で瞽女の生活を支えていた。盲目の女性が生きがいを持って暮らせる社会システムは全国に誇れる文化」と話した。