第29回さらしなの里 縄文まつり 古代のムラに響く「縄文の歌」 自然の恵みへの感謝
10月29日、さらしなの里古代体験パークで第29回さらしなの里縄文まつりが開催された。今年も手作りの古代衣装に身を包んだ更級小学校の児童らが参加。 火起こし器で起こした種火で聖火を灯して縄文の神へ川や森の恵みを捧げる豊穣儀礼などを執り行った。また、4年生による縄文太鼓の演奏のほか、古代食の試食も行われた。
縄文遺跡群とまつりの発展
冠着山から流れ下る雄沢川や湯沢川によって形成された扇状地には至る所に縄文時代からの遺跡群の存在が知られている。1987~88年、圃場整備事業に伴い幅田遺跡群円光房遺跡の発掘調査が行われ、貴重な学術成果が得られた。この貴重な郷土の文化財を保護・保存・活用するため、平成4年に歴史資料館が建設された。これを機に実行委員会が組織され縄文祭りが行われるようになり、その後更級小学校の児童の参加もあり、現在の形が出来上がっている。
火を起こす更級小学校の児童たち 聖火着火式