都築製作所が開発に参加 坂城町でプレゼンと試乗会 超小型EV『クロスケ』
新しいコンセプトのEV(電気自動車)の説明・試乗会が12月12日、坂城町文化センターで開かれた。超小型EV「クロスケ」は軽自動車よりも小さいカテゴリーで、原付バイクとの中間の存在。1人乗りで後部に大きな荷物用収容スペースがある。原付自転車扱いのため車検や車庫証明は不要だという。開発には自動車部品製造を生業としてきた都築製作所(坂城)が参加し、主にサスペンション機構を担当している。栗田有樹社長は「スマートタウン構想の一助となればという思い」と展望を述べた。
プレゼンを行った共同開発者のnicomobi㈱取締役・竹村洋之プロジェクトリーダーは「既存の自動車のEV化ではない、小さくて気軽に使える新たなモビリティの世界をつくる」と語る。量産化の時期は「2027年10月くらい(竹村さん)」を目標としており、販売価格としては「EV軽自動車の半額を想定している」という。試乗会では文化センターの周りの公道を周回し、試乗者からは「普通の電気自動車と変わらない」という声が上がっていた。EVシフトが注目されるなか、環境に優しい新たなモビリティとして注目を集めそうだ。
(写真上)超小型EVクロスケ
(左上)都築製作所・栗田有樹社長
(左下)プレゼンテーションの様子