長野千曲総合技術新校 第4回懇話会 千曲市で開催 意見交換の場を初めて設置 高校再編を巡る新たな動き

長野千曲総合技術新校 第4回懇話会 千曲市で開催 意見交換の場を初めて設置 高校再編を巡る新たな動き

 屋代南高校と松代高校、更級農業高校の再編実施計画の第4回懇話会が9月3日、千曲市役所で開催された。会議では県教育委員会から第3回懇話会のまとめが報告されたほか、

「再編に関する基準等」について再検討することとし、基準の適用を一定期間留保することが改めて提案された。その理由としてICTの活用により遠隔授業や合同授業など学び方が多様になったことや、「特色ある県立学校づくり懇談会」内で想定以上に少子化が進む中で現行の再編基準がこのままでよいのかとの意見が出されたことなどが挙げられた。

 また、更級農業高校の来年度からの学科再編について武藤校長から説明があった。それによると農業科を従来の4学科8コースから、3学科6コースに変更するとしている。これに対して千曲市の小川市長と小松教育長から新しい学科、コースが「フードやフラワーアレンジメントなど屋代南高校のライフデザイン科と重なる分野にまで及んでいる。高校再編後の総合技術新校が更級農業に集約されてしまうのではないかという危惧がある」と疑義を呈した。県教委の高校再編推進室は「校地とか、どこでということではない。どのような学校を作りたいか。校地の場所であるとかはその後でしっかり検討していきたい」と強調した。

議論は活発化するか?

 一方、今回初めて行われた意見交換の場で篠ノ井地区の構成員から「議論が抽象的。もっと本筋の話に入って良いのではないか」との意見が出された。また、懇話会の開始時刻が「18時からでは高校生が参加しにくいので早めてはどうか」との提案も出され、次回からは17時開始に変更されることが決まった。次回開催は11月または12月で会場は篠ノ井交流センターの予定。

更級農業高校の学科再編について説明する

県教育委員会高校再編推進室・佐野室長(右)

   更級農業高校・武藤校長(左)