歌壇 安曇於保奈 選 【秀逸】 再会を期してベッドにふりし手よミモザの里は永遠に叶わず 百合 病気療養をしている友人を見舞った作者。春になったら前に一緒に行ったあのミモザをまた見に行こうね、と手を振
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歌壇 安曇於保奈 選 25年3月
歌壇 安曇於保奈 選 【秀逸】 これほどの惨禍を数多抱えゐる地球も淋しき星のひとつか 百合 地球上には、自然災害に加え人災の最たるものである戦争が絶えない。この地球を欲深い人間が淋しい星にしてしまっ
歌壇 安曇於保奈 選 24年2月
歌壇 安曇於保奈 選 【秀逸】 嫁にゆく娘に母は機(はた)を織り絹の着ものを持たせてやりき 倉石みつる 作者は昭和が始まって間もなくの頃の生誕。この地域は養蚕が盛んだった。長野電鉄河東線は生糸を運ぶ
歌壇 安曇於保奈 選 25年1月
歌壇 安曇於保奈 選 【秀逸】 女童はわが少女期の戦渦の話せがみて問ひぬ朝床の中
歌壇 安曇於保奈 選 24年12月
歌壇 安曇於保奈 選 【秀逸】 合言葉「欲しがりません勝つまでは」子らも我慢をしていた時代 &
歌壇 安曇於保奈 選 2024年10月
歌壇 安曇於保奈 選 【秀逸】 ひと粒のごはん零せば食べよとう目が潰れると言われし頃よ 倉石みつる 子どもの頃、食事の時にご飯粒を零したりすると、親から「お目め
歌壇 安曇於保奈 選 24年10月
歌壇 安曇於保奈 選 安曇於保奈 選 【秀逸】 外科医師は膝の手術を終えて立つのこぎり・のみ持つ大工のごとし 倉石みつる 膝手術を終えた外科医師が目の前に立っていた。まるでのこぎりやのみを
歌壇 安曇於保奈 選 2024年8月
歌壇 安曇於保奈 選 【秀逸】 栄一・柴三郎・梅子らの新札に託す日本の未来 荒井よし子 二十年振りに、お札の顔が変わった。近代産業経済の父とも言われる渋沢栄一、細菌研究で世界に名を馳せた北里柴三郎、
歌壇 安曇於保奈 選 2024年6月
歌壇 安曇於保奈 選 【秀逸】 革靴のそばにひかえる細長のくつべらのようなわれの役割 荒井よし子 くつべらは、使う方も使わない方もおられる。また使うときも使わないときもある。いつ必要になるかわからな
歌壇 安曇於保奈 あずみおほな 選
歌壇 安曇於保奈 選 【秀逸】該当なし 【佳作】 わが肌に桜湿りを感じたり桜吹雪を浴びて帰れば 倉石みつる この歌の作者は卒寿の方。桜の花が舞う中を歩いて帰ってきたら、肌がいつもより湿り気があった