市内八幡地区の冬の風物詩、武水別神社の大頭祭が十二月十日から五日間執り行われた。
頭人の列に従うお神楽や鼓笛隊、民謡踊りの連、そして宝舟。これらが練り歩くことから「お練り」と呼ばれる。武水別神社に古から伝わる新嘗祭である。
コロナ禍の今年度は感染防止の観点から神事だけが行われ、御馬印に先導される頭人の行列が斎の森神社との往還で「おひねり」を撒き、沿道の家々で焚く豆がらの火と煙の中を八幡宮へ下って来る大変静かなお祭りとなった。宝舟から撒かれる御供に、老若男女が歓声を上げる賑やかな大頭祭が来年度は見られるよう、コロナ平癒を祈るばかりである。