勝軍地蔵講(雨宮)
雨宮の市道4269号線沿いにある勝軍地蔵では毎年春と秋に地元住民の手で地蔵講が執り行われている。勝軍とは石神(しゃぐじ)の訛ったもので、道祖神のように村境に祀られて疫病や悪霊を祓い、村の平和を祈ったものとされる(「雨宮県村誌」より)。この地蔵講は雨宮の3つの町、約90世帯で受け継がれており、半年間隔で行われるため45年に一度当番が巡ってくる。当番となった家では地蔵講のために丸団子を作り、各家に2個ずつ配るという習わしだという。1999年までは各家からお椀一杯分の米の提供を受け団子を作っていたそうだ。当番には幟や掛け軸などの祭具一式と共に祭事の手順が引き継がれていく。
この2年間コロナ禍で中断していたが
今年の秋は3年ぶりとなる地蔵講が
雨のなか執り行われた(11月13日)