千曲市総合運動公園基本構想
協議会が終了 構想案発表へ
協議会で基本構想の素案が承認
令和3年度から策定が進められてきた千曲市総合運動公園基本構想が今月公表される。2月7日、第6回千曲市総合運動公園基本構想策定協議会が市庁舎内で開催され、素案の検討が行われた。これに先立ち、12月9日から1月10日にかけ市に寄せられた35件のパブリックコメントについても説明がされ、委員からの質疑応答を経て、素案が承認。協議会会長から小川市長に基本構想案が手渡された。
総合運動公園の3つのエリア
全6回の協議会を終え協議会会長の佐々木邦博さんに感想を聞くと「千曲市の構想は3つのエリアをまとめて総合的に考えたのが素晴らしい」とのコメントを頂いた。
総合運動公園を構成する3エリアとは白鳥園南側の未利用地を含めた「白鳥園エリア」、千曲川右岸の「河川敷エリア」、そして既存のスポーツ施設が集まる「戸倉体育館エリア」である。このうち「協働の公園作りプロジェクト」で取り組んでいる白鳥園多目的広場の整備が、令和5年度事業として予算案に盛り込まれている。
どうする新戸倉体育館
前述のパブリックコメントでも意見が多く寄せられたのは「戸倉体育館エリア」の活用方法だった。「5000人規模のアリーナ」「駐車場の整備」「避難所としての機能」を求めるものなど多岐にわたる。
一方、市で実施した市民アンケート(令和3年度)では戸倉体育館エリアの今後の方向性として「スポーツ施設より、子どもの遊び場や憩いの空間などの整備に力を入れて欲しい」 という意見が29%で、「現状のスポーツ施設の規模や機能は同水準以上で維持すべき」という声の17%を上回っているという結果も出ている。
2028年の第82回国民スポーツ大会(信州やまなみ国スポ)と第27回全国障害者スポーツ大会は長野県内で開催される。千曲市はハンドボールとボッチャの競技会場候補地になっているが、大会終了後に戸倉体育館の建て替え工事がスタートする計画だ。多様な市民の意見を反映させ、基本構想のコンセプトとする「みんなが集い・憩い・楽しめるコミュニティスポーツパーク」を作り上げるという大プロジェクト。行方に注目したい。
基本構想案が小川市長に手渡された (写真・中)佐々木邦博協議会会長 (信州大学名誉教授)
坂城町体育館は今月改装完了
昨年7月から耐震補強と改修が行われてきた坂城町体育館は外観も塗り直され3月末に工事が終了予定。3月31日には竣工式が開催される。新設のボルダリングなどの館内施設は4月1日から使用が可能となる。
戸倉体育館周辺の土地は多くが県有地となっている(サッカー場とグラウンドは市有地)