高校再編問題・どうなる屋代南高校 旧第4通学区の住民説明会終了

 高校再編問題・どうなる屋代南高校 旧第4通学区の住民説明会終了

 県高校再編推進室による「再編・整備計画三次(案)住民説明会」は旧通学区ごとに合計42回開かれ、旧第4通学区では千曲と篠ノ井会場のほか、松代でも追加で開催。9月9日の篠ノ井会場での説明会をもって終了となった。

 最終日の9日の説明会では県の少子化に関する予測値に対し、データの根拠を求める声が上がった。県側からは文科省の調査と県の人口推計が示されたほか、旧第4通学区においては旧通学区外への進学が過半数を占めている状況が説明された。

 高校再編推進室の宮澤直哉室長は「現時点では校地がどこになるかは全く決まっていない」と強調したうえで「あたかも屋代南高校が無くなるかのような話で、生徒や保護者が進学先に選ぶのを止めてしまうようなことはあってはならない」と懸念を示した。

 一方で屋代南高校の存続を求める有志による独自の動きも。8月28日に千曲市内で「未来に輝く屋代南高校をめざす市民の会」が設立集会を開き、30人ほどが出席。屋代南高校に総合技術学科を置き、存続を目指すとの活動方針を明らかにした。今後は、市長や市議会、商工団体などと連携して、署名活動や県知事への陳情を行うとしている。