essay 東京だより(第4回)

 essay 東京だより(第4回)

こんにちは、イギリス生まれのユーモア作家、P・G・ウッドハウスの翻訳をしております、宝塚ファンの森村たまきです。千曲市ゆかりの方々のご活躍を紹介する第4回目は、前回に引き続き屋代高校出身元タカラジェンヌ、朱紫令真さんと長野県出身ジェンヌのご紹介です。

 今年は宝塚版『ベルサイユのばら』初演から50周年ということで、宝塚では雪組『ベルサイユのばら?フェルゼン編』が公演中です。5月から宝塚OGたちがベルばらの名シーンを語り、歌い、踊り、演じる『ベルサイユのばら50~半世紀の軌跡』の大阪、東京、名古屋の全公演に朱紫さんがご出演されて素敵でー、というのが前回のお話でした。

 朱紫さんはご退団後ひさびさの男役芸を披露され、衛兵隊の一員として、新任のオスカル隊長にガラ悪く反抗したり、バスティーユ攻撃の場面で銃撃に倒れるオスカル隊長をリフトしたり、キラッキラのご活躍だったのです。私が拝見した日には和央ようかさんオスカルの後ろの大階段の中央を颯爽と降りていらっしゃる男役朱紫令真に、この姿が見たかったのだと前のめりで胸を熱くしました。長野でご活躍の麗しいお姿も嬉しいですが、鍛え上げたかっこいい男役芸健在と思わせていただける機会、しかも宝塚のベルばら、本当によかったです。

 ところで、長野県出身のタカラジェンヌは意外といらっしゃるのですが、7月月組公演『Eternal Voice 消え残る想い』で、月組の歌姫と讃えられた東御市出身の麗泉里さん(98期 東部中)がご退団されて5名になってしまいました。花組には天城れいん(104期 犀陵中)君と湖華詩(105期 佐久長聖高)さん。星組は朱紫さんと同じ100期に煌えりせ(長野日大中)君と蓮月りらん(松本深志高)さんと、3人もいらしたのですが、蓮月さんもすでにご退団済、煌君は現在公演中の『記憶にございません』でご退団予定です。でも星組にはもう一人、106期上田高校出身の凰陽さや華君がいらっしゃいます。宙組では梓唯央君(104期 信大付属中)がご活躍です。

 花組の天城れいん君は新人公演主演を2回勤められた、堂々の花組路線スターです。星組の凰陽君も華やかなダンサーで注目度高いです。県内名門校出身者がずらりと並ぶ長野ジェンヌ、チェックしてみてください。応援しがいがありますよ!! 名古屋御園座大千秋楽後の朱紫令真さん

著者紹介  森村たまき 翻訳家 内川出身