「上山田温泉物語」
第14回 販売促進イベント①
戸倉上山田温泉観光協会・旅館組合では旅館組合青年部企画委員会で観光資源の開拓・開発・再発見をした。
考案実施されたものでは、牛に引かれて善光寺詣り、あじさい寺をつくろう、いい色撮ろう(撮影会・コンテスト)、粋人楽宴(プレイボーイガクエン)、秋の七草寺、じゃんけん王国、千曲川で魚のつかみ取り、ゲートボール川中島合戦等々。実現できなかった企画では八十八ヶ湯巡り。宿泊証明書を持参すれば各旅館のお風呂にあちこち入れる企画で、事前に警察や保健所への問い合わせを行った。しかし「旅館内に不特定多数が入館すること」「公衆浴場法に抵触する」等の理由で不可能になった。
県の旅館組合青年部で報告をしたところ、山ノ内温泉でそのアイデアを外湯で実現した。後年熊本県黒川温泉に視察に行ったおり、「人気の湯巡り手形のアイデアは?」と尋ねると「山ノ内温泉」との答え。本家のアイデアは我々だったと悔しい思いをした。黒川温泉の実行力とそれぞれの旅館の協力体制には敬服する。
現在は公衆浴場と連携し「七福神外湯めぐり」として形を変え定着している。
牛に引かれて善光寺詣りはコロナ禍での休みを含め2023年まで42年間続いたが、商工会青年部や旅館組合青年部の部員減少によりスタッフ不足となり中止されている。
東京の旅行会社に議会議員・観光協会役員の観光宣伝キャラバン隊が訪問持参したピンク牛のポスターは強烈だった。
宣伝イベントでは有楽町駅頭で活動家・赤尾敏さんの演説の後、牛を引き連れて登場。じゃんけん王国コスチュームで観客方とじゃんけん大会をした。

(右上)企画情報 1983
(左上)企画情報 1987

(右下)企画情報 1993