「坂城町国道バイパス・県道整備促進期成同盟会」令和7年度総会を開催 

「坂城町国道バイパス・県道整備促進期成同盟会」令和7年度総会を開催

坂城町区間(南条~上五明)と千曲川左岸に延びる坂城インター線

   

 上田地域と長野地域間の交通結束点となる国道18号坂城更埴バイパス。その早期建設整備を求める「坂城町国道バイパス・県道整備促進期成同盟会」の総会が8月20日、坂城町役場で行われた。令和6年度の事業報告と決算報告に続き、7年度の事業計画と歳入歳出予算案が審議され承認された。その後、国土交通省関東地方整備局長野国道事務所と長野県千曲建設事務所の担当者が坂城更埴バイパスと坂城インター線の道路事業について現状の説明を行った。

 坂城町南条から上五明までの「坂城町区間」(3.8km)は令和6年度末時点、面積ベースで89%の用地取得が完了している。網掛地区においては排水溝、地盤改良の工事のほか人道ボックス(カルバート)の設置などが行われた。今年度も網掛地区、上五明地区において盛土工事や排水構造物の改良工事などが進行中で、引き続き調査設計および用地買収が実施される予定。

 さらに令和5年度に国道18号からテクノさかき工業団地までの区間が供用開始となった坂城インター線については、千曲川左岸に向かって延伸して坂城更埴バイパスと接続することとなる。残りの区間は約900mあり、千曲川に架ける橋は長さ447m、幅14mで主に鉄製の構造。両側には歩道が付く計画だという(令和8年度から中之条側の詳細設計開始。本工事の時期は未定)。

 坂城更埴バイパスが完成すれば千曲市の力石バイパスとも接続して工業地帯を結ぶ物流が円滑化・効率化するほか、国道18号の混雑緩和が期待される。この坂城インター線の整備は千曲市が進める「千曲・坂城地域産業連携道路ネットワーク」構想のなかでも重要な位置を占めているものだ(本紙8月号巻頭で特集)。千曲市と坂城町、千曲川右岸エリアと左岸エリアを結ぶ連携道路のネットワーク構想は今後も国と県、千曲市、坂城町が互いに連携して、計画を前に進めていくことになる。

(取材・白石茂樹)

(右写真)坂城インター線 (水色部分が供用済の区間 赤色部分が計画区間) 

国道18号坂城更埴バイパス(坂城町区間)出所:国土交通省長野国道事務所

「坂城町国道バイパス・県道整備促進期成同盟会」 総会の様子(坂城町役場講堂)      

出所・長野県千曲建設事務所

網掛地区改良工事(盛土工事・R8年1月末まで)