さらはにズム ちくま論説
▼屋代南高校存続死守の動きが急を告げている!昨年1月に決定した「高校改革~夢に挑戦する学び~再編・整備計画」(第三次)に基づいて、県教育委員会が統合新校ごとの再編実施基本計画を策定するにあたって、旧第4通学区の意見や要望をヒアリングする趣旨で、「再編実施計画懇話会」が今年の1月、4月、6月開催された。いずれも懇話会の目的、趣旨には程遠いパフォーマンスで、千曲市の屋代南高校存続への熱い思いや意見や要望を発言する時間がほとんど与えられなかった。
▼そんな経過の中で、3月の県教委の定例会で、これまで第一期、第二期の高校再編を推進するにあたって、その根拠としてきた再編基準を見直すという方針が決められていたことが5月下旬の信濃毎日新聞に報じられた。今まで千曲市の教育の機会均等を守る市民の会などの地道な運動が、功を奏したのか。
▼千曲市の経済団体の千曲商工会議所が6月7日の通常議員総会で、政策要望・長野県高校再編整備計画署名活動実施が議案上程、承認された。戸倉上山田商工会も同調し今後2団体がイニシアチブをとって行くという。早速連名で、千曲市議会をはじめ市内各種団体へ、市内2校維持存続の署名活動への支援要望の協力を促し運動展開を開始。
▼高校は地域社会にとって最も重要な教育インフラであり千曲市の将来を担う市民を育くみ、豊かな社会実現には無くてはならないと商議所会頭は熱く語った。折しも今月からお目見えする新一万円札に登場する渋沢栄一は商工会議所の前身東京商法会議所の初代会頭。お札も「サッ新」。千曲市も刷新の兆しが見えるか!?