さらはにズム ちくま論説 2024年10月
▼2003年、当時の市民有志の発案で、千曲市が誕生した記念に「千曲かるた」が制作されたが、昨年市制20周年記念に4枚増やして改訂版ができた。2007年には、屋代駅前通り商店街協同組合が「千曲市ふるさとカレンダー」を創刊し、2年目からは千曲市観光協会が引き継いでいる。先月2025年のふるさとカレンダー「千曲市日和」が発行され、卓上カレンダーも新発売。
▼2022年には「千曲かるた」をデータベースに「ちくま検定」を開設した。千曲市の各ジャンルの基本的なアイテム170項目の中から、12月1日(日)にテストが実施される。定員60名で受検者募集中。千曲市のたくさんの宝物を発見したり知ることによって、市民みんなで内外にPRしようとの働きかけだ。
▼八十二文化財団発行の地域文化2024秋号は「史都・千曲市」の特集だった。日本近世史研究の柄木田文明さん(雨宮在住)と武水別神社松田邸学芸員の中島丈晴さんの対談は千曲市民必読。
▼市内の至る所に眠っている古文書や文化財を守る、地元の宝物を生かす、祭礼も歴史の大切な生き証人、地域の祭りや伝統的行事の伝承は地域づくりのエネルギー等々、これからの地方都市にとって欠くべからざる課題を中心にお二人の千曲市への熱い思いが満載である。
▼千曲市には千曲市を磨くツールでいっぱいだ。千曲市は今こそソフト志向を研鑽しなければならない。市長の資質と、広い視野からの実行力と行政のマネジメントが期待される。