さらはにズム ちくま論説 2024年2月

さらはにズム ちくま論説

「ロシアのウクライナ侵攻開始から24日で2年、戦死19万人見えぬ出口」との新聞見出しを目にした。日常の忙しさにかまけてポーランドの坂本龍太朗さんのことをすっかり忘れていたことを恐縮した。郷里の屋代を離れて十数年、ポーランドで日本人学校経営のかたわら、日本の文化をポーランド内外に紹介、両国の橋渡しなどグローバルな活躍をされてきた。今はウクライナ支援にまい進、孤軍奮闘され、西側諸国が支援疲れしている分、日本に対する期待に沿うようがんばっているのだと言う。

▼5年前の彼の著書「日本を出て、日本を知る」は日本人一人一人がこれからの時代を生き抜くためのテキストだ。先日この本とそっくりの話をある中学の先生から聞いた。大学に入学し、暫くして自分の郷土を知るための研究会を創ったそうだ。これからの人生を有意義に活かし、これからの人々との出会いを大切にするためには自分が生まれた故郷を知ることは絶対必要だと気が付いたのだと言う。また今までどんな環境に生まれ、育てられたのかを知りたかったのだとも。

▼そんな折、この3月にちくま検定実行委員会でジュニア検定のトライアルを実施するそうだ。市内の中学生を対象に行うとのこと。自分たちの住んでいる千曲市の環境、自然、文化、人物、出来事などを知ることによって、また千曲市の政治経済や、まちづくりに関心を持ってもらうために、若い皆さんにも若いうちから知ってほしいと。

 今年は7月に市議会議員選挙、10月には市長選挙がある。投票率が気にかかります!