さらはにズム
ちくま論説
▼現職市長VS行政現場で市長を支えてきた部長、という構図の千曲市長選挙がいよいよ今月27日に行われる。明るく住みよい千曲市を目指して共にまちづくりに関わってきたお二人が、なぜ戦わねばならなくなったのか!この点がよくわからない。市長の実績は、部長職の彼をはじめ千曲市全職員の協働と、市民の支援あってこその積み重ねであるのだが。
▼もう一つ、投票する市民にとって立候補予定者2人の知名度がいまいちだ。現職市長はことあるごとに新聞などに報道されているが、それだけの情報だし、特に対抗の候補予定者は、37年間千曲市職員として街づくりに邁進した実績だけで、一般の市民には殆ど知られていない。それ故、選挙運動を展開している両陣営にとっては、候補者本人の人柄や能力、実績をいかに有権者に伝えて得票を積み上げていくのか、熱い戦いを強いられている。
▼そんな折先月末、科野青年会議所(JC)地域ブランディング委員会の野口拓馬委員長より「千曲市長選挙公開討論会」実施の案内を受けた。実施目的は有権者の政治意識の高揚と選択の明確化を助ける場を設けるのだと言う。願ってもないことだ。
▼約50年前に創立したJCが久しぶりに若い血潮を千曲市の未来のために、注いでくれることにJCのOBとして嬉しい限りだ。市長選公開討論会は今月の18日(金)午後7時より9時、会場は上山田の千曲市総合観光会館。
▼この討論会は千曲市の将来の明暗を決定付ける重大な集会と言っても過言ではない。巨額の大型事業が山積している財政問題、千曲市の県立高廃校の危機、市職員早期退職者多数発生など市行政組織や人事問題、大学受け入れ対応等々市民への情報公開の現況や、候補予定者の人となりなどを、市民が本人と直に接してコミュニケーションを交わす好機だ。
▼選挙の投票行為は市政への唯一の直接参加。10月27日(日)投票日には「明るい千曲市」への入場券を持って投票所へお出かけください。