さらはにズム ちくま論説 |25年7月

さらはにズム ちくま論説 |25年7月

 ▼Bリーグ・信州ブレイブウォリアーズのシーズン終了報告会見で木戸康行社長はB2降格によりスケジュールを組み直したため試合会場の確保に苦しんだことに言及。3月に千曲市で行われた千葉との試合について「ことぶきアリーナでやらざるを得なかった。それはそれで我々に与えられた試練だと思う」と述べた。【関連記事12面】来年末に誕生するBリーグプレミアの参入を目指す信州BWにとって「平均入場者4000人」という基準は必達目標。そもそも4000人のキャパが無いことぶきアリーナでの試合開催は避けたいのが実情だろう。実際にこの試合では3100~3300人の入場者数で、もしホワイトリングで開催していれば4000人台後半は見込めた。苦渋の選択であったことは察するに余りある。

▼これはBリーグ機構が集客数を最重要視する方針を取っている以上致し方ない。BWは来シーズンについても改修を終え7000人の収容人数を誇る松本市総合体育館での試合を4回開催するほか、プレシーズンゲームも安曇野市での開催が決定しているという。来年はチーム誕生15周年のメモリアルイヤーだが、記念イベントなどの千曲市での開催は未定だ。来季の千曲市での試合やイベント開催について木戸社長に直撃したところ「可能性はある」とのことだった。

▼近年スポーツビジネスの伸長に伴い、体育館も「大型アリーナ」が重用されている。だが東信地域には無い3000人超規模のことアリを必要とするスポーツ競技団体も多い筈。是非千曲市にも目を向けてほしい。(W・S)