しなの鉄道戸倉駅 千曲市ロケの映画でもお 馴染みの戸倉駅前

しなの鉄道戸倉駅
千曲市ロケの映画でもお馴染みの戸倉駅前の風景

戸倉上山田温泉街への玄関口

今年で開業108周年のしなの鉄道戸倉駅。JR時代は特急あさまの停車駅として広く近隣住民に親しまれ、今も戸倉上山田温泉への玄関口だ。駅前から磯部までのエリアは千曲市の基本計画における中心市街地 「戸倉・上山田まちなか地区」である。駅は住民の通勤・通学、観光の拠点として重要な役割を担ってきた。現在エレベーターの設置について市と協議中で、令和4年度中の設置予定だという。
 昨年度は台風に新型コロ歩と、大変な逆境となったしなの鉄道。今回戸倉駅の三浦駅長にお話を伺った。台風19号による海野宿橋の崩落では田中~上田間が11月まで不通となった。
この影響で戸倉駅の一日当たりの乗降客数は40%も目減り。年明けに襲った新型コロナウイルスの衝撃はさらに深刻で、客数は60%の減少を余儀なくされたという。特に大きかっだのは一斉休校による定期券の払い戻し。GW明けの5月中旬から利用者が戻り始めたが、定期券収入は例年の半分ほどに落ち込んだ。緊急事態宣言解除後も通勤客は完全には戻っていない。
 「マイカー通勤にシフトしたお客様がいるのではないか」と三浦駅長は語る。 温泉街の活性化は最重要課題。観光局の理事も務める三浦駅長は「観光局以外の場所でも地域との情報共有を図りたい」と意欲を示す。新型車両SRI型も7月4日にデビュー。戸倉駅では今後、バルなどの企画を打ち出していく予定だ。

 戸倉駅隣の千曲駅


 しなの鉄道で一番新しく誕生した千曲駅。周辺の五加地区は近年市内で最も人口増加が顕著な地域となっている。バリアフリー完備の駅で利便性も高い。

2 0 0 9年開業の千曲駅

しなの鉄道の新型車両SR一1型は7月4日から運用開始。
平日有料快速列車「しなのサンライズ号/サンセット号」
土日観光有料快速列車「軽井沢リゾート号」が運行される。