『マンガでわかるLGBTQ+』
パレットーク、ケイカ著 講談社刊
最近よく聞く言葉の一つ『LGBTQ+』
確かによく聞くけど、「はて?どういうことなんだっけ?」と説明できない人も多いと思います。
記憶に新しい東京パラリンピックでは「多様性を認め、誰もが個性や能力を発揮し活躍できる公正な機会が与えられている場」として開催され、障がいのあるアスリートが力を出し切って挑む姿に感動を覚えました。このように『多様性』という言葉もよく聞くようになりましたが、『LGBTQ+』は性の多様性について表し、本書ではそれぞれを入門的にわかりやすく説明しています。
一般的にはマイノリティ(少数派)とされる『LGBTQ+』ですが、十一人に一人がこれに該当し、実は左利きの人と同じ程度の割合だと言われています。この割合を聞くとみなさんはどう感じますか?「え?自分の知人にそんな人はいないよ」と思う人も多いのではないでしょうか。それは当事者たちがカミングアウトできる環境にないから、知らないまたは気づけないだけなのかもしれません。必要なのは理解と受け入れる姿勢です。
とかく外見に囚われがちになり、何気ない一言で傷つけてしまっているなんてことも往々にしてありえます。多様性を認め合い「自分らしく生きる」という主張や選択ができる理解ある社会にするため、まずは自分の行動を変えるために学んでみてはいかがでしょうか?
(文:田中一樹)
価格 1300 円(+税)
屋代西沢書店ほか県内書店で発売中。