ちくま未来俳句
選者 光本苹果(ホトトギス同人)
葉摘みして色づくりんご青残る 弘之
我が庭は名所おとらぬ紅葉かな 康一
一夜さに強霜木々を裸にす のり子
鳴呼あれが「蟻の塔渡り」天高し 遊耳
注連縄も紙垂も新たに大鳥居 英夫
柿紅葉一葉茶席の皿として 久恵
新蕎麦や行楽客の長き列 美智子
新そばや鴨居に屈む異国人 秀貴
秋高し子等の「ヤッホー」かけめぐる 紀佐子
山城の狼煙リレーや天高し 律子
秋晴や水平線のイルカショー 順子
ひと口俳話 「俳句作り」
●句は天から授かるもの、あまり苦しんだ句は佳い句にはなりにくい。
●先ずは自然を静かに見つめる。そこに一種の「感興」が湧く。これを捉えて十七文字の俳句に纏める。
俳句で人生に潤いを、お気軽にご投句下さい。
■投句先 ちくま未来新聞「俳句係」(屋代西沢書店2階)