ちくま未来戦略サロン番外編 紅葉の一重山ハイキング
50名が屋代城で歴史散策
11月3日の文化の日、ちくま未来サロン番外編として、前回「一重山歴史公園構想」の講演を行っていただいた越洋子さんと一緒に一重山を散策し、屋代城の史跡を巡るイベントを行った。
参加者は50名以上となり、3グループに分かれて行進。不動尊下から城の曲輪(くるわ)に沿って頂上の主郭までのコースを歩いた。途中にある敵の攻撃を防ぐための堀切や土塁、虎口などでは越さんをはじめ、屋代を語る会や更埴郷土を知る会のメンバーらが解説を行った。 戦後までは山頂から270度のパノラマが展望できた一重山石、今は高い雑木林によって眺望が遮られているが、前月に生い茂った木々や草の伐採を行ったため、市内の市街地の一部や森将軍塚を望むことができた。
そのほか、道中でみどりを守る会の会員が一重山の貴重な草花を参加者に紹介した。 ゴール地点の主郭では越さんが屋代城の歴史や史跡としての価値を紹介し、参加者が往時の光景に思いを馳せた。その後全員でオカリナの演奏で「信濃の国」を唱和し、記念撮影を行った。 一方、歩道や案内板などは老朽化が進み、フェンスが壊れている部分もあった。伐採を担う屋代を語る会などの高齢化も進んできた。
地域の貴重な歴史文化遺産が眠る一重山を後世に遺すための対策がいま求められている。[取材/ちくま未来戦略研究機構]